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ブラックソーサラー

概要

「いわゆる魔法とか超能力っぽい~」の魔法の部分を扱うソーサラー。とはいえ明確にどの能力が「魔法っぽい」かを定義することは難しく、見た目上ではブルーソーサラーとの境界は極めて曖昧である。但し「直接的な物理現象ではない」という特徴があり、その点で唯一明確に区別する。 (※厳密には魔導力そのものの源が異なる)

火や風や光を操るといった、魔導力を直接何らかの可視または不可視の現象に転換するタイプの能力を指すが、物理系超能力を扱うブルーソーサラーも魔導力を転換して壁を作ったり空間跳躍をしたりする為、それらとブラックソーサラーの能力が複合的に現れる者も多々存在する。結局最終的な区別は「物理と魔法のどちらであるか」と「雰囲気」でしかないと言われている1)

元々能力の高い者も多く、特A級ソーサラーの大半はブラックソーサラーである。また、他のどのソーサラーよりも能力が顕著に表側に出やすい傾向があり、最も暴走・暴発や過失致傷を懸念される存在であり、もし発覚した場合は例外なく七領市あるいは他の隔離自治区送りになる。

種族的にはフィーンドの多くがこの系統である他、ヒューマンアンヘルにも比較的頻繁に現れる。


主な能力

主に魔法に分類される能力である。物理・精神ではなく、魔導力によって形成される。一部、発動の仕組はブルーソーサラーに属するが判定が魔導力判定であるものを含む。

直接作用系

火炎

炎を発生させ、投擲、武器への付与などを行う。【具現化】の資質を併せ持つ場合は炎の武器を直接形成することもある。

風刃

鋭く短い空気の流れを作り、鎌鼬のように対象に打撃を与える。魔導力判定であることを除けば非常にブルーソーサラー的な能力。

氷結

氷塊を形成する。直接的な温度低下ではないので水分そのものを凍らせるには周囲に氷を大量に出して巻き添えにするしかない。

現象発生系能力の補足

これらの能力のうち、発生した結果そのものの炎や鎌鼬、氷塊などは「物理」判定の為【防壁】で止まる。但し出力がある程度以上高いと魔導力の塊(【発気】相当のもの)が抜けてくる(その為に防御に【魔導障壁】が必要)。

発気

何らかの現象に転化させること無く、魔導力そのものを攻撃手段としてぶつける。

心鋼糸

魔導力を可視または不可視のワイヤー状に展開し、武器や道具として転用する。作用対象によりブルーソーサラーともパープルソーサラーともつかない少々特殊な能力だが、一部家系のブラックソーサラーにしか発露しない能力の為ここに含まれている。

設置系

闇磁場

平たく言うと魔導地雷。接触や衝撃によって非投擲型の【発気】が発動する。

拘地

対象範囲内の魔導力の使用に制限を与える。どちらかといえば妨害系に属する能力だが、魔導力や個人ではなく範囲を対象とする。

妨害・補助系

集中

ソーサラー能力の対象範囲を狭め、その分威力に転化する。

拡散

集中の逆で、威力や安定性を犠牲にして範囲を広げる。

魔導制御

魔導力の安定性を高める。基本的には自身に働くパッシブな能力。

魔導感知

魔導力の有無を察知する。精度や感度は術者の能力に依存。

魔導障壁

魔導力を防御する障壁を展開する。これがブルーソーサラー版になると【防壁】。

魔導相殺

展開された魔導力を相殺し効果を軽減または抹消する。

魔導反射

自身又は自身を含む範囲をターゲットとした魔導力判定の能力を反射する。

吸収

放たれた、または漂っている魔導力を吸収する。

障壁看破

そこに障壁が存在することを察知する。

1)
実際、メインとなる能力で区分はされていても双方もしくは他の何らかの能力を併せ持つ者も少なくない