第12幻界

第12幻界にて、古くから王族として民を統べている一族。なお、ルピスというのは彼らが共通して持つ姓で、王族を源流とするためにクラウンと称されるが、直系の王族以外でも基本的にはルピスの名を冠する。また、昨今その血脈を維持する為に王族を中心にヒューマンとの混血を試みており、片親がヒューマンである場合やヒューマン文化圏で育った場合、基本的にはヒューマン言語のミドルネームを持ち¹⁾、対外的にはその名（或いは真名＋ミドルネーム）で呼ばれる。

アンヘルを模して作られた人工種であるといわれている。資質的にはアンヘルに近いが、生まれながらに虚翼・力翼を持つ事は無い。作られた種族である故に全般的にやや短命で、大勢においてはむしろディアブロに近いといえる。

絶対数が少ない為断言はし辛いが、ソーサラータイプとしてはブルーソーサラーのみが存在する²⁾。 また、この種族特有の能力として【瞬転】というものがある。【空間跳躍】に近いが、魔導力を伴う遮蔽などをすべて貫通・無視する極めて強力な空間移動能力である。

アンヘルに類似する。但し身長はやたら高くなる傾向が強い。

青味がかった黒髪、アンヘルよりも癖が強い傾向。
右目が青、左目が緑。これは一切の例外が無い³⁾。同様の目の色を有するアンヘルやヒューマンもいるが、逆は無い。

魔導古語に由来する【真名】を持つ。
尚、かなり以前から種族保全と幻界救済の為、生後間も無い個体を【瞬転】能力を応用して他幻界に送り込み育成を託す試みが為されていたようで⁴⁾、その際に「この者の名は○○。世界の加護があらんことを」という真名を明記した文面を添えられていることが多かった。おそらく第12幻界の文化そのものは概ね第1幻界と近いものとされている。

親を持たず直接作られた個体を【第1世代（オリジン）】、両親が共にクラウンルピスである個体を【第2世代（セカンダリ）】、片親がクラウンルピスである個体を【混合体（ブレンデッド）】、クラウンルピスの血が1/4以下の個体を【種族鍵持ち（リーストアンカー）】と分類して呼ぶ習慣が残っている。