幻界
クラウンルピス

クラウンルピスというアンヘルに似た人造種族を代々王族に据える謎多き幻界。

クラウンルピスによって統べられることを是としない勢力（排斥派）と、クラウンルピスという種族に絶対的な期待を持ちそれを保護しようとする勢力（保護派）の対立が激しく内乱が勃発していた。但し現在の王族はヒューマンの血をかなり強く引いており、排斥派と保護派の双方から疎まれており、将来を見越してクラウンルピスを早い段階で他の幻界に里子に出す計画が進められていた。第1幻界に幾許かいるクラウンルピスはそれによるもの。

もっとも最終的にはそれとは無関係に各幻界で発生していた幻界崩壊から逃れることが出来ず消失した。その際に第2王子エレニスが第1幻界に逃れ助けを求めた¹⁾。

文化的なものは第1幻界や第11幻界と大差ないとされている²⁾が、他幻界との交流が（里子の件を除いて）非常に薄く詳しいことがあまり伝わっていない。どうやら第12幻界特有の産物というのは幾つかあるようだ。

前述の通り王族によって統べられているが、国の名称と思しきものが一切伝わっていない。単純に幻界全体を国と看做してアーレ・ルクレクトと呼ばれていたようである。

概ね第1幻界と同様の食物はあったようだが、収穫された食べ物よりも合成されたそれの方が主流で、特に栄養素を細長い棒状に固めたやたらカラフルな菓子のような非常食のような食べ物は第12幻界固有の食物として知られる（ようになった）。ちなみにとても不味い。

クラウンルピスはほぼ全てブルーソーサラーとしての資質を持つが、第12幻界で生まれ育った者はヒューマンもその殆どがブルーソーサラー（主能力でない場合もある）という原因が判らない現象が発生している。魔導力は全般的にかなり高い。