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「あの」帝都大学軍事部の1期生。元は化野祭も所属していたことがある雑務部隊レッドジャケットの所属、後に軍警察機構ホワイトジャケットに異動。但し立場と性格の所為もあり異動後もレッドジャケットと共に作戦行動を取る事が多かった。その為、件の連中の中では黛公子と比較的親しい。

あるとき行われたホワイトジャケットとレッドジャケットによる共同作戦編集において、ホワイトジャケット側の陣頭指揮担当として常に最前線にあったが、指揮系統のミス¹⁾で孤立した一瞬の隙に自身の防御能力の薄さを突かれ落命した。

後ろで縛った長い黒髪と陶器のような肌が印象的だがあまり中性的な印象は無く、鋭く黒目がちな目は若干眠そうな印象を与える。潜在能力の高いソーサラーの例に漏れず、よく見ると瞳が青味掛かっている。これらの要素から無機質に見え、また時折対応がぞんざい²⁾なことがあり、実態よりもぶっきらぼうに思われている。

例の帝都大軍事部1期の中でもびっくりするほど生真面目かつ堅物、それでいて時として横着。基本的に冗談はあまり通じない。但し他者に対する一定の理解というものはあり、各々の自主性や自由を重んじる傾向は強かった。厳格だがものぐさな一面もあり、フリーダムだが仕事熱心なレッドジャケットの連中とは相性が良かったとされる。特に化野祭によく懐かれており、後の化野の性格形成には甲斐の死が深く関わっているとされる。

特化傾向のブラックソーサラーだが、攻撃と妨害の双方向に長け、【集中】も【拡散】も持つ為応用範囲自体は広い。但し防御系統の能力を一切持たないことが弱点であるのも自覚しており、それ故に他のタイプのソーサラーと組んで作戦に当たることを常としていた。