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本編開始時点での極東連隊内務尚書。「あの」帝大軍事部1期生主席。元々は芸術学部への入学を希望していたが、最終的に奨学金と生活費が完全保証される軍事部に進路変更した。もっとも彼の場合は帝大軍事部以前に色んな意味で「アレ」。数々の所業故に専ら堕天使扱いである。あの、と揶揄される泰明と綱紀以外の概ねは大体彼の所為。

移民時にはアルバ･ビアンカに艦長として乗務¹⁾。なお、ゴーイングアストレイに乗っていた能勢を守ろうとして色々と無茶を遣らかした。移民後の統一政府では軍務尚書、後に尚書令として泰明をよく補佐した。

アンヘルクォーター（父方の祖父がアンヘル）。異母妹の榛名にはアンヘルの血は母方のものであると嘘を教えていた。アンヘルとしての称号は主天使。天使名マグノリア。

普段は大柄で華やかな為とても目立つが、意図的に影を薄くすることが出来、長官府直下の第二諜報部²⁾でその能力を存分に振るっている。かつては地位と立場を得る為にあらゆる手段³⁾を使ってきた。現在は姜泰明を長官に据えることで融通を利かせられるようになったので昔ほどの無茶苦茶はしていない。だが今も尚、ソーサラーを守る為、ひいては能勢健司を守る為ならどんなことでもする覚悟を持っている。

六本木和馬の従兄に当たる（よく見るとどことなく似ている）。中性的で儚げな顔立ちとひょろ長い体躯はアンヘルらしいと言ってよいが、軽く癖のある色素の薄い髪や本質的に惚れっぽい性格など、らしくない要素も多分に併せ持つ。少々頼りなさげだが他者の心を惹きつける奇妙な魅力を持っている。

心の奥底で頑なに能勢健司を慕っているが、思いを伝えられない苦しさ故に様々な人物と関係を持った。但し能勢と互いの意思と意図を確認出来た後はその傾向は消失した。

空間操作系がメインの典型的なアンヘルのブルーソーサラーだが、具現化系の能力はそこまで強くない。実際の使用能力自体は多岐に亘り、特に暗躍や人心掌握に向いた能力の数々に分がある。虚翼を持つが展開することは稀で、力翼を付加するデバイスを使用している。