★

長官府内政部情報課所属の幹部候補生（後に幹部士官）。帝都大軍事部4期生の主席。幹部士官就任以降は諏訪原穂と共に長官府の核となるポジションで動き、移民後はその後の連合宇宙軍を担う存在となる。

優秀ではあるのだが、4期生の中でもかなり生真面目で融通の利かない部類で、それ故に想定外の状況に焦ってヘタレ化することがあり、しばしば諏訪原がいないと機能しないんじゃないかと思われている（そして概ねそれ自体は事実である）。理想は高く持っており、連合宇宙軍を正常に機能させる為のあらゆる施策を常に考えている。

莉一という双子の兄がいたが、中学時代にある事件¹⁾で死別している。その際のブルージャケットの対応の遅れと当時のブルージャケット統括の悔恨を目の当たりにしたことが切欠で連合宇宙軍の指揮系統の正常化を目指すようになる。極東連隊自体は姜泰明が長官になって以降はスムーズな指揮系統を実現しつつあるが、更なる向上を目指し邁進する。

何かにつけてわたわたしているイメージの甘粕ですが、あれで結構図太いです。例の件で（一番泣きたいのは本人なのに）ぼろくそに²⁾言われても直ぐに目標を持ち強く在ろうとする、諏訪原に相当厳しく突っ込まれてもめげずに前向きに反省するなど本質的な芯の強さを持っています。

全体的に異能揃いの4期生の中でも突出したサーキットランサーだが、例の事件まではソーサラー能力の発露が鈍い莉一に気を遣ってあまり使っていなかった。現在は躊躇なく使う。総合的な能力では流石に万城目瑛に一歩譲るが、真正面からのぶつかり合いにおける突破力・防御力に卓越したものがある。