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近畿地方の独立自治区・沙渓市の高等弁務官秘書。故あって第1幻界に来ている第10幻界の皇族で、本名をアイリ¹⁾・グランデールという。

第10幻界の皇族であるAR系ヒューマン。名目上は4人きょうだいの3番目だが、厳密には5人兄弟である。下記の理由から第10幻界に居辛く、第1幻界に修行という体で来ている。

第10幻界、特に皇族に纏わる伝承において双子は非常に忌み嫌われ、「災厄をもたらす子」として片方が里子に出される。アイリたち兄弟の末子は第4子との双子として生まれてきた為、そのまま王族から外され何処かの市井の民の元で育てられているらしい。アイリは「自分が産まれてきた所為で下のきょうだいが双子になってしまった」と思い込んでおり²⁾、事ある度に「自分さえいなければ」「せめて何らかの役に立たねば」と考えがちで、自己犠牲が過ぎる行動に出易い。

生い立ち故に根本的に卑屈かつ頑固な性分。またなまじ高いブルーソーサラー能力と頑丈な身体を持つ為、作戦行動上の無茶が過ぎる傾向が強く、それはしばしば独断専行気味になったり事態の悪化を招くことがある。このことについて五十鈴雅は本人自身の問題として静観しているが、本田匡喬は作戦行動への支障を懸念しており、松田峻は心配して何かと気を揉んでいる。³⁾

【防壁】【空間跳躍】を高い水準で持つブルーソーサラー。その他の能力も持っているようだが割と微弱。ソーサラー能力は高いが身体能力や業務処理能力はそこまででもないので、無茶をすると周囲にしわ寄せが来るのだが、本人にその自覚が無い。