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近畿地方の独立自治区・沙渓市の高等弁務官。帝大軍事部5期生。沙渓市弁務官団としては五十鈴雅より先任で、元は高等弁務官秘書だった。度重なる高等弁務官の交代と、五十鈴が鈴木灯を自身の秘書として連れて来た為、五十鈴の最高弁務官就任以降は補佐弁務官として活動している。

はきはきとした印象だが、悪い意味で真っ直ぐ過ぎて融通が利かず、周囲との間に軋轢を生み易い傾向がある。堅物では無いが、思い込んだ自分なりの善意と正義に忠実過ぎて状況を鑑みずに悪は悪と断罪してしまうことがある。

五十鈴の就任当初はその合理的（すぎる）判断に何かと反発的であったが、沙渓市の現在の状況からある程度は仕方がないと最近は割り切っている。しかし本音では割り切れておらず、しばしば五十鈴や本田と意見が対立しがち。また己の力量を度外視して他人の苦難や悲哀に寄り添い過ぎる傾向も強く、豊田愛理に纏わる諸々に対して有効な手立てを模索すらしない（と松田は思っている）周囲に若干の失望と苛立ちを抱きそれを隠そうともしていない。

全般的に身体能力を底上げする程度のレッドソーサラー。然程強力ではない。